
| 生まれ |
1980年 |
| 子供の頃の夢 |
おくすりやさん |
| クラブ活動(中学校) |
なし |
| 働いている地域 |
大阪府 |
出身地 |
大阪府 |
| 仕事内容 |
薬をつくる・飲み方を指導する |
| 自己紹介 |
音楽や映画が好きで、よくコンサートなども行ってます。食べることが大好きで、友達とおいしいお店を探し歩いています。性格は、基本的にマイペース楽観的。不器用でドジだけど、この仕事が好きです。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月27日)時点のものです


薬剤師は国家資格を持った薬の専門家で、街の薬屋さん、病院内の薬剤部、製薬会社など、いろいろなところで活躍しています。私は病院内の薬剤科で働いていて、外来の患者さんや、入院している患者さんに出す薬を調合したり(調剤)、その薬の効果や副作用、飲み方について患者さんに説明(服薬指導)をしています。私たちの病院には、毎日300人くらいの患者さんが来られ、また、入院している患者さんが200人ほどおられます。私たちの病院では14人の薬剤師で薬に関わる仕事を受け持っています。

ケガや病気の患者さんにどのような薬が必要かを医師が判断して、処方箋という書類を書きます。私たちの病院では電子カルテと言って、必要な情報をパソコンで管理しているので、実際には医師は書類を書くのではなく、パソコンに入力して処方箋を作成します。そうやって医師が作成した処方箋は、すぐに私たち薬剤師がいる薬剤部のプリンターから印刷されてきます。処方箋には、薬の種類と量が書いてあるので、素早く正確に薬を用意すれば終わりのように思われるかもしれませんが、実はそれだけではいけないんです。普段よりも薬の量が多いなど、処方されている内容に少しでもおかしいと感じる部分があれば、「疑義照会」といって、処方箋を書いた医師に確認をして、「確認済」という印鑑を押すまで調合しない、という手順をとります。また、患者さんに渡す薬が出来上がった後にも、調剤した薬剤師とは別の薬剤師が、処方箋の通りに薬が用意できているかを確かめます。こうやって絶対に間違いが起こらないように何回もチェックをしてから皆さんの手元に薬は届いているんですよ。

普段の仕事の中では、医師が電子カルテを入力する際に、間違ってクリックしたり、年齢や体重に合っていない薬を処方してしまう可能性もゼロではないので十分に気をつけて見ています。でも何度も確認するだけではなく、そもそも間違ってしまうことを防ぐ仕組みも用意しているんですよ。例えば、薬の分量を間違えないように、同じ薬で一粒に含まれる薬の量が異なるものは病院内に置かないようにしています。また、「アマリール」「アルマール」というような名前が似ている薬も使わないようにしています。同じ効果のある薬でも、作っている会社が違えば薬の名前は違うので、似ている名前の場合は別の会社の作っている薬を用意するようにしています。

皆さんも、薬を受け取った時に、「こんな薬が欲しかったのに」と思うことがあるかもしれません。私たち薬剤部でも患者さんから「こんな薬を出して欲しい」と頼まれることがあります。でも実は、私たち薬剤師は患者さんに出す薬を決めることはできません。適切な薬やその分量を決めるのは医師の仕事で、薬剤師は処方された薬の内容に問題がないかどうかを確認して、調剤し、説明をしてから薬を渡すことが役割なのです。私たち薬剤師ではそういった要望には応えることができないので、すぐに担当の医師に話を取り次ぐようにしています。

薬を飲むのって大変ですよね。私たちは患者さんが薬を飲む時の苦労を少しでも減らせるように必要に応じていろいろな工夫をしています。たくさんの種類の薬を飲む患者さんには、どの薬をいつ飲むべきかが分かりやすいように、朝・昼・晩それぞれの袋に分けて薬を入れておいたり、錠剤を飲むことが難しい患者さんには、専用の機械で錠剤を粉末にしてからお渡ししたりしています。また、薬について、いろいろと疑問や不安を持っている患者さんもおられるので、入院している患者さんのところに行って薬の飲み方をお伝えする時には、少しでも患者さんの疑問や不安を解消できるような話しができるように心がけています。患者さんに早く良くなってもらうためにも、患者さんの気持ちを考えながら行動することを大切にしています。

この仕事はいつも気が抜けませんが、「人の命に関わる仕事をしている」という責任感を持って働けるのが、一番のやりがいのように思います。薬は私たちにとってありがたいものでもありますが、危険な面も持っています。私たち薬剤師は、患者さんが薬をうまく利用して、回復してもらうために働いているんです。入院している患者さんへの服薬指導に行ったときに、少しでも症状が回復していたり、不安な気持ちが解消されて、患者さんから「ありがとう」って言ってもらったときは、本当に嬉しい瞬間です。

私の父が、元々薬局で働いていたんです。朝から晩まで忙しそうに働いているけど、そんな働いている父の姿を尊敬していました。働いている父はとてもいい顔をしていたんです!父の仕事に小さい頃から憧れていましたが、改めて高校生で進路を考えたとき、私も同じ仕事がしたいんだと再認識しました。そこで薬科大学に入学し、国家試験を受けて薬剤師の免許を取りました。いろんな選択肢があるので、どこで働くかを悩みましたが、人と知り合ったり話すのが好きだったので、多くの患者さんと関わりながら働くことのできる病院での仕事を選びました。毎日忙しいですがとても充実しています。

子ども時代というのは、二度と戻ることのできない素敵な時間です。私も子どもの頃は、ゴムとびや探偵ごっこをして、大勢の友達と外で遊んでいました。また戻りたい!と今でも思うくらいの楽しい時間でした(笑)。いつも未来に希望を持ちながら過ごせば、きっと楽しい毎日になります。だから、いっぱい夢を持って欲しいです。時間と共に夢が変わってもいいんです。毎日を楽しまないともったいないですよ!
取材・原稿作成:増田(インターンスタッフ)