
| 生まれ |
1971年 |
| 子供の頃の夢 |
警察官 |
| クラブ活動(中学校) |
バレーボール部 |
| 働いている地域 |
福岡県 |
出身地 |
福岡県 |
| 仕事内容 |
体の状態を把握する為の検査を行う |
| 自己紹介 |
屈 (りくつ)で考えるよりも感性で何でも物事を感じるタイプ。1度決めるとすぐに行動、突進(とっしん)していくので「いのししの様な性格…」とよく言われる。寝(ね)るのが大好き。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年12月08日)時点のものです


私は病院で臨床検査技師として働いていますが、臨床検査技師は病院や診療所だけではなくて、検査センターと呼ばれる検査だけを専門に行う会社や、保健所、薬をつくる会社、食品をつくる会社で働いている人もいます。「臨床検査技師」というと難しく聞こえるかも知れませんが、病気を発見したり、体の状態を調べるために、血液や尿、心電図などの検査を行うのが主な仕事です。皆さんも健康診断などで、心電図検査などを受けたことがありますよね?体を外から見たり、自分の感覚だけでは分からないことでも、検査をすると分かることがたくさんあるんですよ。検査は「生理機能検査」と「検体検査」の2種類の検査に分けることができます。「生理機能検査」は脳、心臓、血圧や肺活量など直接患者さん自身を調べる検査。「検体検査」は血液、尿、便など患者さんから出てくるものを調べる検査です。私達の病院は大きな病院なので、担当する検査の種類がある程度決まっていて、私は生理機能検査室という部署に所属して主に心臓や脳、神経の検査を担当しています。

医師が患者さんを診て検査が必要だと判断すると、臨床検査技師のところに検査の依頼が来ます。私達は、その指示に基づいて必要な検査をして、検査結果を記録して医師に返すというのが仕事の大きな流れです。私達の朝一番の仕事は血液の検査。入院患者さんの病室を回り、検査が必要な患者さんの血を採って、検査を行う検体検査室に届けます。採血が終わると、私は生理機能検査室に戻って、健康診断に来た患者さんや、外来の患者さんの心電図や聴力などの検査をします。肺機能の検査や動脈のつまり具合を調べる検査など多くの種類の検査を行うのですが、心臓に異常がないかを調べる為に心臓の電気的な活動を見る心電図という検査を一番多く行っています。外来の方の検査は午前中に終わり、午後からは予約されている方の脳や神経の検査をして、16時くらいに1日の検査が終わります。忙しさは日によって違いますが、生理機能検査室では8人で月に4500件くらいの検査を行っているんですよ。

心電図をはじめ、多くの検査機器では検査結果が自動的に出てきます。でも、検査機器を動かせば終わりかというと全くそんなことはありません。機械が出す検査結果に出ていなくても、私たちが患者さんや検査機器を見て気付くこともたくさんありますし、機械の調子が悪くて間違った結果が出ることだってあります。だから、毎回検査結果を念入りに確認し、気付いたことを報告書に書き込むことも私達の大切な仕事なのです。様々な可能性を考えるために、検査の前に医師からの依頼書やカルテをよく読んでおくことも必要ですし、心電図の検査では「急いで医師に伝えないといけないような変化」が見つかる場合もあるので、検査の途中も気を抜くことはできません。

検査には本当にたくさんの種類があるのですが、正しい検査結果を出すためには、それぞれの検査や検査機器の知識が欠かせません。また、今まで見つけられなかった患者さんの病気を見つけられる新しい検査機器や、検査時の患者さんの負担を減らしたり、臨床検査技師がより短い時間で正確に検査結果の分析ができる検査機器など、どんどん新しい検査機器も出てきます。検査の種類によっては、臨床検査技師の腕次第で、結果が出たり出なかったりする検査もあるぐらいですから、私達は普段から勉強したり、技術を磨かなければいけません。私は、毎月病院の勉強会に参加をしたり、病院の外の勉強会に参加したりして勉強をしています。そこが大変でもあり、やればやるほど自分の技術も向上するのでやりがいでもあります。しっかり検査結果を出す為には、常に勉強することとたくさんの検査の経験を積むしかないんですよ。

私が担当した検査で、患者さんの病名が分かった時はこれで患者さんの治療が進むと思ってホッとすることがあります。以前、まだ病名の分かっていない患者さんに24時間継続して心電図を見る検査をしたことがあったのですが、検査結果のデータを分析をしていたら、狭心症という病気に特有の変化が見つかったんです。私は医師ではないので患者さんに直接病名を伝えることはありませんが、患者さんが抱えている病気を発見する手助けをできたな、と感じますし、患者さんがこの検査を受けてくれて良かったなという気持ちになります。

私が長女だったからかもしれませんが、子どもの頃はしっかりした子だと言われていました。毎年学級委員もしていましたし、大人数で何かをやる時には自分から積極的に参加していました。活発な子どもで、遊ぶ時も家の中では遊ばず、ドッジボールをしたり、公園で友達と遊んだり、いつも外で遊んでいました。また、正義感も強くて、小学生のときからずっと婦人警官になりたいと思っていたんですよ。

今の仕事に就こうと思ったのは高校3年の夏でした。それまでは婦人警官になることを目指していたのですが、たまたま友達が臨床検査技師を目指すことにしたので一緒に図書館に調べに行ったんです。その時に初めて臨床検査技師という仕事を知ったんですが、その時から臨床検査技師の仕事に興味を持ち、だんだんと臨床検査技師になろうと思い始めました。臨床検査技師になるには、大学や専門学校で、専門の勉強をして国家試験に合格しないといけないので、私も学校に通って勉強をしました。

私のなりたい職業は高校3年の時に突然変わたのですが、それでも夢を実現することができました。小さい頃からこんな仕事がしたい・こんな人になりたいと夢を持って頑張ることも多いかも知れませんが、もし夢が途中で変わったとしても実現できると思いますよ。決められたことだけをがむしゃらに頑張るのではなくて、感性で「これをやってやる!」と決めるのも悪くないと思います。自分が好きなことであれば、必ず夢は叶うと思いますよ。
取材・原稿作成:熊谷(インターンスタッフ)