
| 生まれ |
1973年 |
| 子供の頃の夢 |
税理士 |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
静岡県 |
| 仕事内容 |
お金に関する情報をチェックする |
| 自己紹介 |
体を動かし(よく運動し)おいしいものを食べ(よく食べ)おいしいお酒を飲む(よく飲む)ことが、人生の至福の瞬間(しゅんかんです。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月26日)時点のものです


公認会計士は、「会計の専門知識を持った専門家」として、会社の「会計監査」という仕事を行います。「会計」とは、会社がお金を支払ったり、受け取ったりしている行為を、帳簿(おこずかい帳のようなもの)に記録、計算することです。私達の「会計を監査する」という仕事は、会社が発表する「どれぐらいたくさん売れているか、儲かっているか」といった情報が本当に正しいかどうか、帳簿にも正しくそれが書かれているか、法律に合ったものかどうかを確かめ、会社の“通知表”を作ることです。会社の情報に間違いがないかチェックする人がいなければ、「うちの会社は儲かっているんです」と嘘の情報を発表する会社があるかもしれません。ですから、私達会計士がチームを組んで色々な会社に行き、実際に働いている人に話を聞いたり、書類に間違いがないかチェックしたりして、会社の情報に嘘がないかどうかを確かめ、「この会社の発表しているお金に関する情報は正しいですよ」と保証する仕事なんですよ。
ある会社をチェックするため出張(しゅっちょう)します

朝7時、東京駅に集合し、同じチームの会計士3人と新幹線で京都に向かいます。京都のある会社の工場に到着すると、まず、この会社の工場長さんへインタビューを行い、会社の業務としてやっていること、会社が今生産しているもの、働いている社員の人数、今、会社は儲かっているかどうかなど詳しく話を聞いてメモをとります。そして、工場長さんの話を元に、今度は会社の売上額などの実際の数字がどのぐらいになのか、資料をたくさん見せてもらいながら、話どおりに記録されている数字が合っているかを確認します。その後は工場の視察です。工場長さんの話によると、今回、なんと100億円の新しい機械を購入したということで、私達が確認した資料にも「100億円で買いました」と記録が載っていました。では本当にその機械が工場の中にあって製品を作っているのか、それを見せてもらいながら、機械に関する説明を工場で働いている人に直接聞きます。会社の人の話、資料の調査、機械などのチェックを元に「これは正しい情報かどうか」を判断した上で、この会社の通信簿をつけます。午後4時半に工場の調査を終了し、ホテルに移動します。会計士それぞれが今日の仕事のまとめを行い、明日は会社のどういうこところを調査するのかを話し合います。

仕事で大切にしていることは、嘘は絶対につかないこと、全ての人に対して公平でいることです。会社の人が「こうしたいんです。どうかお願いしますよ」と頼んでこられたとき、もしもそれが少しでも嘘に関係していたり、誰かに対して不公平になるようなことであれば、きっぱり断ります。そして、物事を正しい方向へ導いていけるようにアドバイスを行います。誠意を持って、誰になんと言われようと正しいことを行い、社会の「信用」を保っていくということは、社会で一番重要なことなんですよ。ですから、会計士という仕事に就く人は、「嘘はダメです!」とはっきり言える人でないといけません。
時には嫌(きら)われるのを覚悟(かくご)で正義をつらぬく

監査をしている時、「ここを直してください」と会社の人に説明しても、「大変だからやりたくありません」と嫌な顔をされることがあります。ですが、会社がもっと良くなるために「やっぱりここは直したほうがいいんです」と少々嫌われるのも覚悟しても注意するのも会計士の仕事。時間がかかってもきっと分かってくれる、と信じてきちんと話をします。まずは苦い薬を飲んでもらい、その良さを分かってもらうような感じでしょうか。でも、最初は注意するのがしんどかったです。会計士になって間もない頃、ある会社に対して「ダメです」と言わなくてはいけなくて、少し苦しくなってしまい眠れないことがありました。後になってその会社から「注意してくれてありがとう」と感謝され、ほっとしました。

会計士の面白いところは、20代の若いうちからどんどん仕事を任されて、世の中にある色々な会社の社長さんや経理部の部長さんなど、ベテランの方とじかに色々な話ができることです。また会社や工場の中に入って視察をしたり、頑張って働いている人たちと触れ合うので、会社の裏側を見ることができて「会社ってすごい!」と思うことがたくさんあります。会社の人達にとっては、毎日同じ作業を繰り返しやっていると感じるかもしれませんが、会計士の立場から会社を見せてもらうと、そういった皆さんの日々の努力によって、徐々に会社がいい方向に進んでどんどん大きくなっていく様子を感じることができるんです。だから、「会社は生きている!」と思いますね。

大学生の時に、社会に色々な仕事があるんだということを知って、その中で「会計士」という仕事を発見し、魅力を感じました。そして、大学4年生の時に会計士の専門学校に通い始めたのが仕事を始めるきっかけです。大学生になるまでどんな仕事に就きたいか、あまり考えたことはありませんでしたが、幼い頃から計算や数学が得意だったので、会計士を目指したのは、そういった自分の得意なことも関係していると思います。会計士になるには、だいたいの人が専門学校で2年間ぐらい勉強してから試験を受けます。試験の科目は、会社の会計に関する計算問題、会社の法律、経済学などがあり、論文の試験もあります。専門学校では、法律の内容を覚えたり、算数と国語の力をつけて常に筋道を立てて考える訓練を行いました。試験の合格率は7パーセントぐらいで毎年100人のうち7,8人しか受からないという難しい試験でした。この試験に合格した後、3年間の仕事の経験を経てもう一段階上の試験を受けます。そして晴れて「公認会計士」になりました。

子どもの頃は、外で遊んで思いっきり体を動かすことが好きで、友達と野球をしたり、プールで毎日泳いでいたことを覚えています。中学、高校の部活も一生懸命にやってインターハイに出た経験もあり、今でも体力には自信がありますよ。部活を頑張ることの他に、仲間と一緒に生徒会の活動も積極的にやることで、ひとつのことに打ち込む粘り強さやチームワークの力がついたのだと思います。勉強面では、算数が大好きだったので、学校が終わると公文に行って問題をたくさん解いていました。

勉強ばっかりではダメ。勉強よりも体を鍛えることが先!だと私は強く思うんです。だって、コツコツと勉強を続けるにも体力が必要だし、仕事をバリバリ楽しくやっていくにも体力がなければどうにもならないからです。まずは、たくましい体を作ってください。それに、皆としっかり遊んで、たくさん話をしてコミュニケーション能力を身につけないといい大人にはなれないんじゃないかな。人の話をよく聞いて、その人がいったい何を伝えたいのかをしっかり知る、これは大人になってもものすごく重要なことなんですよ。そして、自分でしっかり考えて自分の意見を持つこと。「何が正しくて、何が悪いのか、そしてそれはなぜなのか」ということを常に考える習慣をつけるといいと思います。
取材・原稿作成:大月(取材スタッフ)