
| 生まれ |
1971年 |
| 子供の頃の夢 |
カメラマン(動物写真家) |
| クラブ活動(中学校) |
なし |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
自然を守り、大切さを伝える |
| 自己紹介 |
生きものが好きで、できるだけ自然の中で過ごしたい。山で暮らすための技術も勉強中。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年07月24日)時点のものです


対象が大人だったり子どもだったり、場所が干潟だったり川だったり、山だったり色々なんですけど、いろんな場所に行って生き物の話をしたり環境の話をしたりする自然観察ガイドをやってます。この仕事は、北海道や屋久島など自然豊かな地域ではやってる人がいるんですけど、愛媛県でやっている人は他にいないと思います。自然観察会などの仕事は、自分たちで企画してお客さんに来てもらうものと、県や市などの自治体や企業から頼まれて実施するものと、大きく2つに分かれるんですが、自分が働いている西条市の大保木という地区は、すごく自然豊かでいろんな素材があります。だから、自分たちが企画して行う観察会は、自然豊かな素材を使って、お客さんに大保木の良さを知ってもらえたらなと思ってます。
石鎚ふれあいの里という施設の管理も仕事の一つなので、一日の仕事は施設の掃除から始まります。また、昼から時間がとれるときは施設の修理なんかもやってます。観察会がある日は朝の10時くらいから始まるので、掃除が終わってから観察会の準備をします。観察会はほとんど午前中に終わります。夏場は観察会の回数が多いですね。7月や8月は月15回くらいやってますよ。最近は、他の場所で開催してる観察会に呼ばれることも多いですね。一年を通して50回くらい観察会をしてるかもしれません。

お客さんに来てもらって楽しく学んでもらうためには、こっちも事前にしっかり準備しなくちゃいけないんですね。私がやってる観察会は干潟から山まで幅が広いので、観察会ごとにシナリオが異なってくるから特に大変なんです。人前で話す訓練もしてますよ。最初の頃は特に大変でした。1時間話すことを全部紙に書いてみて、実際その通りにやってみて。その上チェックする人が参加者の中に紛れてて、わかりやすく話しているかどうか評価してもらったり。とにかく人前で話すトレーニングをしてました。実は、人前で話すのは苦手な方なんです。でも、お金をもらって観察会をしているのだから、プロとして努力して当然だなって思います。
自分は生き物や自然が好きなので、それを仕事としてやれる!っていうのがこの仕事の一番の魅力ですね。それで、その自分が持っている知識とか楽しさを人に伝えることによって、同じ知識や楽しさを感じてくれる人が増えてきます。それが、美しい自然環境を守っていくための理解者を増やしていくってところに繋がってます。子どもたちが観察会にやってきて、大きくなって親になって、そのまた子どもたちに意識が受け継がれて、自分の思う理想の西条の自然環境が、そのまま次の世代に残されていくことが自分の理想です。

いい加減な知識を伝えるわけにはいかないので、勉強する時間を大切にしてます。私のやってる勉強は、好きなことをもっと知りたい!という勉強の方法ですけど、ひとつ好きなことがあるってことはすごく幸せで、それを追求していくのはすごく楽しいです。私は子どものころから理科は強烈に好きで、その流れが今の仕事に行き着いてます。今日も仕事行くの嫌だなって思いながら仕事に行くのと、楽しんで仕事をするのとでは大きな違いですね。でも、仕事として好きなことをするにしても、趣味と違ってそれなりの努力をしないと、生活していくことができなくなってしまいます。
生き物が好きだという理由でこの仕事に就いたんですけど、人生変化がないと言えば変化がないんですよね。でも、自然に係わろうとする人は、とことん研究の道に進む人もいるし、研究したことを多くの人に伝えていく人もいるし。その中でも、私は、研究+人に伝えることをやろうと思いました。それは何でかというと、さっきも言ったことですけど、多くの人に自然のことを知ってもらうことによって、美しい自然を守っていきたいというのが自分の理想だったんですね。

子どもの頃はとにかく理科が好きだったので、夏休みの自由研究はすごく得意でした。逆に体育は嫌いでしたね。私は今治の出身なんですけど、10歳の頃には既に野鳥の会に入ってて、松山で観察会があるときは、一人で汽車に乗って松山まで通ってました。当時、野鳥の会に入っている子どもは私だけだったので、非常に大事にしてくれました。観察会に参加すると、より植物とかに詳しい先生がいて、その人が新しい知識を与えてくれてました。子どもの頃からすごく貴重な経験をしてたんだなと思います。

たくさん本を読んで、いろんな経験をしてほしいと思います。まだ何が好きかというのもわからないと思うし、いろんなものに出会わないといけないと思います。仕事って始めから用意されている型の中に入るだけじゃなくて、自分で創っていくこともできるんですね。だからこそ、たくさん勉強して、いろんな経験をして、大人にも負けないような意志を持った子どもに成長してほしいですね。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 大久保