
| 生まれ |
1976年 |
| 子供の頃の夢 |
獣医師 |
| クラブ活動(中学校) |
軟式テニス部 |
| 働いている地域 |
愛知県 |
出身地 |
岐阜県 |
| 仕事内容 |
高校で生物を教える |
| 自己紹介 |
やるべきことはしっかりとやりたい。責任感は強い方だと思う。体を動かすのが好きで、時間があればスポーツジムに行ってボクササイズ。読書、映画鑑賞(かんしょう) 、お花、着付けなど趣味(しゅみ) は多い。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月19日)時点のものです


教師 として、3年生のクラス担任 をしながら生物と化学を教えていますが、なるべく授業 に実験を取り入れるようにしています。実験では器具を手で触 ったり、薬の色や臭 いを感じ、液体 の変化を自分の目でじっくり観察し、心と体で“わかる”ことが大切だと思うからです。一方、実験には準備 と後片付 けがつきもので、これが一苦労なんです。事前に器具を準備室 から実験室に運び、薬を分量ごとに分けたりと、それが1クラスで何グループもあるので時間がかかります。たった1時間の実験授業 でも、準備 は2、3時間、その後の後片付 けも1,2時間ないと終わりません。しかし、生徒達の「わあ、すごい」「実験楽しいね」「実際 に目で見てよくわかりました」という言葉にいつも励 まされ、「頑張 って準備 するぞ!」「皆 に楽しく勉強してもらおう!」とやる気が出ます。
色々(いろいろ)な役割をこなす忙(いそが)しい一日

教師 の一日は、朝8時15分に始まります。職員室 で打ち合わせをした後、自分のクラスに行き、ホームルームで出欠を確認 して連絡 事項 を伝えます。その後、生物と化学の授業 を一日に3、4時間行います。3年生を受け持っているので、教科書や実験の授業 の他に、受験前には試験に出そうな問題をひたすら解 く授業 も行います。放課後は、テニス部の顧問 として部活の様子を見たり、休日には試合の引率 に行きます。3年生の担任 をしているので進路指導 の時間があり、生徒と面談をして今興味 を持っていること、どんな大学に進学したいかを話し合います。下校時刻 頃 から職員 会議が始まり、長引くと4時間ぐらいになることもあります。一日のうちに色々 な仕事をこなすので忙 しいですが、同じことの繰 り返 しではなく変化があるところがいいですね。

教師 という仕事に就 くためには、大学で教員免許 を取ることが必要です。私 は生物専門 の教師 ですが、教員免許 の内容 は「中学、高校の理科」。つまり、理科に関すること全てを教えられなくてはいけません。小学校、中学校の理科とは違 って、高校は「生物」の他に「物理」「化学」があり、一つ一つがそれぞれ奥深 く専門 知識 の勉強が必要です。5年前、学校から「化学」も教えてほしい、と言われました。私 はそれまで生物しか教えたことしかなかったので、「知識 不足で授業 が成り立たなくなっては困 る・・・・・・」と思い、新しく化学の授業 を教えるために猛勉強 を始めました。仕事から帰宅後 、夜中を勉強時間にあて必死に内容 を詰 め込 み、毎日の睡眠 時間は4、5時間ぐらいでした。中途 半端 にはしたくない、やるときはしっかりやりたい、という性格 が自分の仕事に対する姿勢 を固めていると思います。

学校生活は毎日変化があって楽しいですよ。同じ授業 をA組、B組、C組で行っても、ものすごく驚 いてくれるクラスもあれば、逆 に無反応 だったりと差があり面白いですね。部活で皆 が一つの目標に向けてコツコツと練習している姿 は、まるでテレビドラマを生で見ているような気分!日焼けした顔にさわやかな汗 、真剣 なまなざしは、結果がどうであれ本当に輝 いてキラキラしています。若 いって素晴 らしい。皆 の笑顔からパワーをもらっています。高校生活3年の間に体格 も考え方も大人になっていき、その成長を間近で見ることができるのが嬉 しいです。特に、高校3年生は、卒業の進路を考える上で、今後の人生をどう進んでいくのか自分で決断 しなければならない重要な時期。生徒と話をしながら、人生の節目に対して生徒と教師 が一緒 になって踏 み出 して行けることにやりがいを感じています。

私 は小学校と中学校で理科、高校では生物の授業 が一番楽しかったので、将来 は生物に関わる仕事に就 きたいと考えていました。しかし、「生物関係」の薬品に携 わる仕事や栄養士などは、自分には無理かもしれないと迷 いがあったんです。そんな時、母が「資格 を持つと強いよ」、「長く働ける仕事がいい」とアドバイスをくれ、「生物が好きなら生物の先生はどうかしら」と。教育学部のある大学の生物学科に進んだのですが、中学校に教育実習に行った時「先生は大変だけど楽しい」と気持ちが固まり、生物についてより深く知ってもらいたくて、中学よりも専門 性 の高い授業 のできる高校教師 を目指すことに決めました。しかし、当時は教師 の採用 がとても少なく、大学卒業後すぐには高校教師 になれませんでした。専門 学校の栄養士志望 のクラスで助手をしたり、非常勤 講師 として2つの高校をかけもちしていたこともあります。その後、現在 の高校の教員試験を受けて合格 し、正式な教師 になることができました。

私 は生徒よりも10歳以上 年上ですが、生徒達を上から下に見るということは絶対 にしません。一人の人間同士として付き合っていきたいと思っています。常 に、生徒とともに一緒 に歩む、目標に対して一緒 に挑 む、と気持ちでいます。しかし、それは“友達のようになる”いうことではありません。間違 っているのでは?と思うことも、ちゃんと本人に指摘 できる、ということが重要です。「まあいいや」と見過 ごさず、その生徒のことを真剣 に考え、社会に出ても通用しないことはきちんと注意して、伝えることが大切だと思っています。

私 は、小学校2年生まで石川県金沢 市に住んでいました。家の近くにちょうど川があり、タモを持ってよく出かけていました。動物も大好きでしたね。特に犬が可愛 くてしかたなく、幼 い頃 は獣医 さんになりたいと思っていました。本もよく読んでいたことを覚えています。好きだったのは「ドリトル先生物語」のシリーズです。また、学校の授業 はとても楽しかったと記憶 しています。勉強自体は、好きでも嫌 いでもなく、ガリガリ勉強したというわけではありませんでしたが、週に2回塾 に通っていましたよ。

最近、「自分がやりたいことがない」と相談してくる生徒がいます。私 はそういう時には「じゃあ、何をやっている時が楽しいか、そこから考えてみたら?」と話します。勉強に関しても、「この科目だったら、一番初めにテスト勉強を始めたいな」と思うものはどれだろう?と考えてみる。自分の生活を振 り返 り、「一番楽しいもの」に順位をつけてみると、だんだんとわかってくるものがあると思いますよ。私自身 、子どもの頃 に動物が好きだったことが今の職業 につながっていますが、みなさんも「これって面白いな」「これだったらずっとやっていけるかも」ということが見つかって、そこから未来に少しずつ繋 げていけるといいですね。
取材・原稿作成:大月(取材スタッフ)