
| 生まれ |
1975年 |
| 子供の頃の夢 |
研究者 |
| クラブ活動(中学校) |
ブラスバンド部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
耳・鼻・喉の病気を治す |
| 自己紹介 |
趣味:銭湯通い。性格:おっとりしている。気は小さい。持続力がある。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月13日)時点のものです


私は、耳・鼻・喉の病気を診察して治療する仕事をしています。街中で見かける小さな耳鼻科では、通院してくる人の診察と治療が中心ですが、私が働いているような大きな病院では、主に手術や入院が必要な人の診察や治療をしています。病気や怪我の種類はものすごくたくさんあって、その症状の程度もいろいろですので、医師には専門分野があって、病院にも役割分担があるんですよ。

一日の仕事は、入院している患者さんの顔を見に行くことから始まります。患者さんに何か変わったことはないかを診たり聞いたりするためで、必要な時にはその場で診療もします。特に、自分が主治医となっている患者さんは、朝だけでは時間が短いので、夕方も顔を見に行くようにしています。耳鼻咽喉科の手術は、他の科に比べると小さな手術が多いのですが、声帯にできたポリープや喉にできた腫瘍などを取る手術が多くあります。同じ日に手術がいくつも重なったり、病棟をまわって診察をしたり、通院して来る患者さんの診察をしたりと、病院内を飛び回る日もあります。患者さんが多くいらした時には、ごはんを食べる暇もないくらい忙しくなるんですよ。

私の治療を受けた患者さんが、鼻づまりが治ったり、耳の聞こえが良くなったり、喉の痛みがなくなったりなど、良くなった時は、やはり嬉しいものです。でも、症状が良くならなくても私にできることがあります。以前、耳鳴りがひどく、耳を押されるように感じるという症状の患者さんがいらしたのですが、検査の結果、その症状を治す方法がないということが分かりました。でも、私がその病気についてしっかりと説明し、その患者さんとコミュニケーションが取れたことで、その患者さんは自分の病気と向き合い、病気の症状を受け入れることができました。そして、そのことを感謝されたのです。病気の症状を受け入れられる人と、そうでない人がいます。そしてそれは、私の伝え方や話し方にもかかっているので、人それぞれに合った言い方を工夫しなければいけません。これは、とても経験の必要なことだと思っています。

私は、医者としての信頼を裏切らないようにいつも努力しています。患者さんの体に関わることなので「これくらいでいいや」と手を抜くことは絶対にできません。手術や診察の技術や知識があることや、患者さんの立場になって患者さんの気持ちになって一番良い解決方法を見つけることが大切になります。私は、薬を選ぶ時や手術をしている時、患者さんと話す時などいつも患者さんのことを第一に考えることが、信頼を裏切らないことに繋がると思っています。そしてもっと患者さんに信頼してもらうためにも、先輩の先生方と一緒に働きながら、手術の技術や集中力、患者さんに納得してもらえるような話し方、緊急に何か起きた時の冷静な判断力など、どんどん吸収して成長していかなければならないと思っています。

「気軽に健康問題を相談できる人が身近にいると安心なので医者になって欲しい」と父や母から言われたことがきっかけで、私は医者になることを考え始めました。そして高校生の時に、職業についての本を読んだり、医者になった先輩の話を聞いたりして、医者は患者さんとコミュニケーションを取りながら結果を出せる仕事で、しかも患者さんから喜ばれたりもする仕事だということを知りました。学者(研究をする人)になろうかなとも思っていたのですが、私はいろいろなことに興味を持つことが多くて、頭を使って1つのことだけをずっと考えていくよりは、手を使って手術をしたり、コミュニケーションを取ったりなど、いろいろなことを通して仕事をしていく方が自分に合っているということに気が付いたので、医者になろうと決めました。

医者になるには大学で6年間勉強して、そして国家試験に合格しなければなりません。どの分野が専門の医者になるかは、合格してから決めることができます。私がたくさんある診療科の中でも耳鼻咽喉科の医者になろうと思ったのには理由があります。耳鼻咽喉科は、耳・鼻・喉の3つを担当します。この3つの臓器の特徴はそれぞれ違い、また、治療にも内科的治療(薬による治療)と外科的治療(手術)の両方があるので、興味を持っていました。また、大学の時の先輩が耳鼻咽喉科の医者になったので、その先輩を見ていたら、自然と数年後の自分をイメージしていたのかもしれません。今後は、「この手術をしたら誰よりも上手にできる!」と言えるくらいの技術を身につけることと、研究をして新しい治療法を開発することが私の夢です。

私は子どもの頃から本を読むことが好きでした。本には自分の知らない世界や考え方が書いてあるので、本を読むことで想像力がつくと私は思っています。私は今もなお、本を読むことが好きで、勉強以外の本も多く読みます。みなさんも、是非たくさんの本を読んでみてください。きっとお気に入りの本にいつか出会えることでしょう。
取材・原稿作成:中川(インターンスタッフ)