
| 生まれ |
1961年 |
| 子供の頃の夢 |
技術者 |
| クラブ活動(中学校) |
バレーボール部、コーラス部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
小学校で理科を教える |
| 自己紹介 |
のんびり屋なのに負(ま)けず嫌(ぎら)いの一面も。目の前の物事に「面白がって」取り組むことが得意。釣(つ)りに加え、最近は絵や写真にも興味あり。ボーイスカウト活動は子どものころから35年。
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※このページに書いてある内容は取材日(2007年09月10日)時点のものです


小学校の先生は、国が定めた基準にしたがって、対象となる6歳から12歳までの子どもたちがその基準の力を持てるように教えていくのが仕事です。私は今年、理科の先生として、理科を中心に子どもに教えています。年によっては学級担任として各教科を指導することもあります。子どもたちは、1年生から6年生にかけて大きく成長します。それで小学校では、子どもの心の成長や身体の成長に対して、特に気を配ってます。当然、一人一人個人差もありますので、一人一人をよく見つめ、その子どもたちに合った授業の進め方や資料を提供していかなければなりません。そのためにも、学校の先生は、自分でいろんな情報を集めたり考えたりすることが大切になると思います。
子どもたちと一緒(いっしょ)に生活することが1日の仕事の流れ
学校によって細かな時間割は違います。今の学校では、朝7時半に登校してから、まず理科室に行って、教室を開けます。その後、今日1日の授業の予定を一通りながめて、準備しなくちゃいけないものがあるときは、8時までにやってしまいます。8時からは職員室で職員朝会があって、10分程度で1日の学校の流れを確認します。その後、曜日によって集会の日があったり、ドリルタイムや読書タイムが15分程度あったりして、8時半から1時間目の授業が始まります。午前中は12時5分までで、それから給食の時間です。教員は昼休みを2班に分かれて取るのですが、学級担任は給食時間が指導の時間で、一般的な昼休みが休憩時間。自分のような理科(専科)の先生などは、給食の時間が休憩時間、昼休みが指導の時間になっています。その後掃除があって、5,6時間目の授業があります。放課後は、水泳記録会や陸上記録会の時期には練習があって、運動会や文化祭の前にはその準備をします。子どもたちは通常は4時半までに、水泳や陸上で遅くなる場合でも5時半には帰宅させます。それが終わってから、書類作成や授業や行事の計画・評価をしたりして、6時半くらいに帰宅するのが1日の流れです。
見つけてほしい…気づいてほしい…感じてほしい…ことがある

乾電池と豆電球をつないで明かりをともす実験があります。ソケットは使いません。あるのは乾電池、豆電球、アルミはく、導線などです。つなぎ方が子どもたちから見えないようにして明かりのついた豆電球を見せます。ある女の子が「先生、いかんわあ・・・。先生だけ明かりをつけて、自慢するみたいにニヤニヤ笑って・・・。わたしにも教えてや!」と近づいてきました。わたしは笑顔のまま「おもしろいねえ・・・」とだけ答え、つなぎ方は教えません。その子の様子を見ていました。自分で試行錯誤を繰り返した彼女は、ついに明かりをつけることに成功しました。彼女は飛び切りの笑顔で、目は生き生きと輝いていました。私が指導しているのは小学生ですから、作業内容や安全について細かく指示したり、教えたりすることは大切です。幼い子は大人が考えもしないような行動をとることがありますから要注意!しかし、「言われて、する」だけでは身に付かない力もあります。指示をしたり教えたりしたのでは伝わらないことを、子ども自身で解決できるよう準備をし、じっと我慢し見守る。これが意外に大切であり大変です。自分が我慢できなかったり、準備に不足や失敗があって思いが伝わらなかったりということもありますね。

さっきは子ども自身での解決のために「指示しない、教えない」ことが大変だと言いましたが、子ども自身のやる気が、自分の準備不足を補い、思っていたより高い成果を上げることもあります。先日、西条市内で開催された「かかしコンクール」に5年生児童の有志が出展して、入賞することができました。元々、授業では1年を通して米作りを勉強してるんですけど、かかしコンクールは授業とは全く関係ないところで取り組んだものです。有志が集まって団結し、おもしろがってみんなで取り組んでいました。私はその子たちに促されて時間をつくり、製作に参加し、最後はいっしょに喜び合うことができました。「このかかしは、ぼくらが自分らの力で作ったんじゃ!」と誇らしげに語る男の子をみて、こういう体験ができる点で、教師はすごくいい仕事だと感じました。子どもたちの姿に「自分がやるんだ」というやる気や「みんなと一緒にがんばるんだ」という努力や、助けてくれた人への感謝する気持ちが見られたときは、本当にうれしいです。

この夏休み中に、自然観察会や理科工作の勉強会などに3回行きましたが、子どもたちに提供できるネタを日々探し求めています。教師は、自分がおもしろいと思ったことを授業の中に活かす工夫ができるので、「おっ!これは使える!」というように、大体の先生は、何かおもしろいネタを探そうと、常にアンテナをはり巡らせているように思います。うちの小学校でも、体育で使うために口で吹かなくてもいい笛やペットボトルをバットにできる道具を見つけてくる先生がいたり、社会の授業で城の模型や本物の鎧(よろい)を持ち込む先生がいたり、蜘蛛(くも)の不思議な雰囲気やクモの巣の形のおもしろさを図工や家庭科の製作のテーマにしようと調べる先生がいたりします。
子どもサイドの立場で成長を手伝える先生になってみたい
おすすめの本にも書いた『小さいサムライたち』という本は、子どもが日々どうやって生活しているのかが具体的に生き生きと書かれている本です。私は中1くらいの時に初めて読みましたが、当時は、今の自分の気持ちがそうなんだと自分と重ね合わせて読んでました。でも、この本をきっかけにして、できるものならば、純粋な気持ちを持って子どもサイドの立場に立って、その子が成長していく手伝いをできるような先生になってみたいと思いました。あと、祖母から「この子は小さいときに折り紙教えてくれるのが上手だったから、先生になったらいいと小さいときから思いよったんよ。」と言い続けられてたのも一つの理由かもしれません(笑)それらのことがあって、教師になって、子どもとふれ合いながら生きていけたらいいなと思いました。
多くの人と接し、多くの経験を積むことで自分に自信ができた
どっちかというと、自分の苦手なところには触れられたくなくて、得意なことには一生懸命な小学生でした。児童会の副会長をしたり努力もしてたんだけど、小学1、2年生のときには鉄棒が全くできなかったし、運動会で走ればビリだったし、「自分はダメだなあ」という後ろ向きな気持ちから逃げられずに、弱い自分をかくしているようなところのある子どもでした。それでも、ボーイスカウトや生徒会などに参加して、とにかく多くの人とふれあい、多くの経験を積んでいくことで、中学生くらいから「自分は自分でいいんだ」という気持ちができはじめました。そしてそれと同時に自分なりの自信ができてきて、勉強も含めていろんなことがおもしろくなってきました。

みなさん!おもしろがって生きましょう!!面倒だと思うことでもおもしろかったり、しんどいなと思うことでもやりがいが見つかったり、どんなことでももう一回見つめ直してみると、おもしろさや楽しさが見えてきます。世の中、単純におもしろいものばかりではないけれど、全くおもしろさの無いものは無くて、楽しもうと思えば何かおもしろさはあるように思います。おもしろくないところばかりを見ずに、何でもおもしろがってやってみましょう!!
取材・原稿作成:西条市産業振興課 大久保